ミセスはロックバンドなのか?2025紅白大トリ報道で疑問の声「ミセスはロックバンドじゃない」「デビュー時はロックっぽかったけど…」

ミセスはロックバンドなのか?2025紅白大トリ報道で疑問の声「ミセスはロックバンドじゃない」「デビュー時はロックっぽかったけど...」

2025年12月26日、NHKが発表した「第76回紅白歌合戦」の曲順で、Mrs. GREEN APPLEが紅白の大トリを務めることが明らかになりました。

その報道で、「ミセスはロックバンドなのか」という疑問の声や、「ミセスはロックバンドじゃない」といった声もSNSで多数上がっています。

この記事ではこの疑問を整理しながら、ミセスの音楽性と立ち位置を解説していきます。

2025紅白大トリ報道では「ミセスはロックバンド」と紹介|SNS上での反応

画像引用:Mrs.GREEN APPLEが紅白大トリ! 74年の歴史の中でロックバンドとして初の大役 紅組はMISIAが7年連続トリ(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

疑問の声が上がった要因は、ミセスが白組の大トリを務めるのは、「74年の歴史の中でロックバンドとして初の大役」と表記されていたことです。

コメントには、以下のような疑問が上がっていました。

ミセスってロック………なのか? 別にミセスを聴いてる人を馬鹿にする気も音楽通ぶる気もないけどロック好きとしてはミセスはポップだと思う。。。 もちろん売れてるからそれに関してはめちゃくちゃ凄いと思ってる。

ミセスはデビューからフェーズ1まではロック路線で売っていたけど、今のフェーズ2は明らかにポップス路線。 ただ、今のライブでもフェーズ1の曲は歌うので、ロックを辞めたわけでもない。 だからシンプルに「バンド」でいいんだと思う。

ロック好きからするとミセスはロックではないかな、みたいな。

ミセスがロックかと言われるとポップよりな気がする。ですが各種歌番組で見かけるし、手掛けた曲は大ヒット。 今の時代大トリに相応しいと思う。 インタビューに答えたりバラエティに出たりしているミセスのみなさんの人柄も好きです。

ロックってイメージは抱いたことがないな。

上記はヤフコメより引用

ミセスはロックバンドなのか?ミセス公式HPにはロックとは明記されておらず「バンド」の表記のみ

画像引用:Mrs. GREEN APPLE公式HP

結論から言うと、Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル、以下ミセス)は公式サイト上で自らを「ロックバンド」と明記しているわけではありません。

公式プロフィールではジャンルの表現は使われておらず、音楽性についても特定の枠に限定しないスタンスがうかがえます。

大森元貴 (Vo/Gt)、若井滉斗 (Gt)、藤澤涼架 (Key)による3人組バンド

引用:Mrs. GREEN APPLE公式HP

一方で、Wikipediaをはじめとするプロフィールや音楽メディアでは「ポップロック」と紹介されています。

以下は、ビルボードチャートの海外の記事です。

This year, the three-man pop-rock band released a new song every month from April to August.
訳:今年、この3人組ポップロックバンドは4月から8月まで毎月新曲をリリースした。

出典:Mrs. GREEN APPLE Talk Topping Billboard Japan 2024 Artist 100 Chart & Look Back on Busy Year: Interview

このように、海外の権威あるメディアでも「ロックバンド」と表現されているわけではなくミセスの音楽性を考慮し「ポップロック」と表記されています。

そもそもロックバンドの定義とは?

まず大前提として、“ロックバンドかどうか”の判定には明確な基準はありません

音楽ジャンルとしてのロックは、ギター・ベース・ドラムを主体にした演奏を指すことが多ですが、ポップやエレクトロ的な要素と混ざることで分類が曖昧になることもあります。

たとえば、B’z、GLAY、L’Arc〜en〜Cielなどは、エレキギターを中心としたバンドサウンドを軸に、ライブパフォーマンスや歌詞においても“ロック的価値観”を前面に打ち出してきました。

反骨精神や内省的なメッセージ多い歌詞も、ロックバンドらしさ、と言えますよね。

ポップスの定義も考慮すると、ミセスは「ポップス」要素が非常に強いと言える

ポップ(ポップス)にはロックほど明確な音楽的定義はなく、「大衆性」を軸にした非常に幅の広い概念です。

一般的には、メロディが分かりやすく、世代や音楽経験を問わず多くの人に受け入れられやすい楽曲がポップスに分類されます。

具体的な特徴としては、
・覚えやすいメロディライン
・感情が伝わりやすい歌詞
・テレビやCM、ドラマ主題歌などのメディアとの親和性が高い
といった点が挙げられます。

この定義に照らすと、ミセスは、メロディの強さや言葉の分かりやすさ、タイアップとの相性といったポップスの要素が非常に強いグループです。

そのため、ポップスを軸にしながらロックやダンスミュージックを取り込むバンドと捉えるほうが、実態に近いと言えるでしょう。

Mrs. GREEN APPLE(ミセス)の音楽性とジャンル変化

デビュー当初はロック感の強いバンドサウンドを基調とした楽曲が多かったかと思いますが、最近では「ダンスホール」「ケセラセラ」などのダンスミュージックの要素も。

さらに2025年に発表された「ダーリン」では、言葉やメロディの温度感を重視した表現が印象的ですよね。

ギターやキーボードが主体になりつつも、フルート、シンセサウンドなどあらゆる音を使用しています。

「バンド」として、ジャンル問わず幅広い音楽を生み出しているのがミセスの魅力ではないでしょうか。

紅白大トリ報道で「ロック」と定義されているのはなぜか

記事の冒頭でも記載しましたが、ミセス自身は「ロックバンド」と定義していません。

紅白大トリ報道で用いられた「ロックバンド」という表現は、Mrs. GREEN APPLE自身の自己定義というよりも、過去の紅白の文脈や報道上の分かりやすさを優先したジャンル整理だった可能性が高いと言えそうです。

ミセスはロックか否かの定義はないが、バンドが紅白の大トリを務めるのは歴史的な瞬間

ミセスがロックバンドなのかという点については、公式な定義がなく、音楽性もジャンルを横断しているため、意見が分かれています。

ただし、その点をいったん置いたとしても、バンドという形態のアーティストが紅白歌合戦で白組の大トリを務めること自体が、これまでの紅白の流れから見て異例であることは事実です。

これまでの大トリを振り返ると、SMAPや嵐といった国民的アイドルグループ、福山雅治やMISIAようなソロアーティストが中心で、バンドが務めた前例は確認されていません。

その中でMrs. GREEN APPLEが大トリに起用されたことは、現在の音楽シーンにおける影響力や世代を超えた支持の広がりが評価された結果と見ることができるのではないでしょうか。

ミセスグリーンアップルのプロフィール|メンバー・デビュー曲など

Mrs. GREEN APPLE メンバープロフィール

名前役割生年月日特徴・補足
大森元貴ボーカル・ギター1996年9月14日ほぼ全楽曲の作詞作曲を担当。ミセスの音楽性の中核
若井滉斗ギター1996年10月8日バンドサウンドを支えるギタリスト
藤澤涼架キーボード1993年5月19日ポップさや華やかさを加える存在

メンバー別・公式SNS

※いずれも本人名義で運用されている公式アカウントです。

Mrs. GREEN APPLE 基本情報

項目内容
グループ名Mrs. GREEN APPLE
結成2013年
メジャーデビュー2015年
デビュー曲StaRt
現在の編成3人
所属レーベルEMI Records(ユニバーサルミュージック)

※上記は公式サイト・公式プロフィールをもとに整理しています。

Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル) 公式SNS一覧

参考