【2025】レコ大(レコード大賞)はやはり「やらせ」なのか|審査基準がおかしい?選考基準や歴代レコード大賞受賞者から検証

【2025】レコ大はやはり「やらせ」なのか|審査基準がおかしい?選考基準や歴代レコード大賞受賞者から検証

2025年12月30日に放送予定の「第67回日本レコード大賞」を前に、今年もネット上では「レコ大はやらせなのでは?」「審査基準がおかしい」といった声が目立っています。

とくに過去の受賞結果やノミネートを振り返る中で、違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、レコード大賞にまつわるやらせ疑惑について、週刊誌報道や公式の選考基準、歴代の事例をもとに整理し、中立な立場から検証していきます。

レコード大賞はやらせ?やらせ疑惑が2025年も出る理由とは

レコ大が「やらせ」「出来レース」と言われ続ける背景には、ノミネート作品や受賞結果と、世間の感じるヒット曲とのズレがまず指摘されます。

SNSで多い「レコード大賞 やらせ」「出来レース」という意見

X(旧Twitter)やYahoo!コメントでは、毎年のように「売上も配信も圧倒的だった曲が大賞じゃないのは正直納得いかない。」「「毎年レコード大賞だけ時代とズレてる感じがする。」「出来レースなのでは?」といった意見が見られています。

こうした意見の多くは、特定のアーティストへの攻撃というより、レコ大自体への不満に集中しています。

やらせと言われる理由➀ノミネート作品「おかしい」「ヒット曲が入っていない」

2025年のノミネート作品は以下です。

「Almond Chocolate」ILLIT
「イイじゃん」M!LK
「かがみ」FRUITS ZIPPER
「革命道中 – On The Way」アイナ・ジ・エンド
「恋風」幾田りら
「ダーリン」Mrs. GREEN APPLE
「倍倍FIGHT!」CANDY TUNE
「Fun! Fun! Fun!」新浜レオン
「二人だけの秘密」純烈
「夢中」BE:FIRST

確かにヒットした曲ではありますが、「あんなにヒットしたSnowManが入ってない…」や「米津玄師のIRIS OUTがノミネートされていないのはおかしい」という意見が見られています。

世間が広く支持している楽曲がノミネートされておらず、その中から大賞を選ぶという形式に違和感を感じている方が多いと考えられます。

やらせと言われる理由②世間が考える「今年のヒット曲」とレコード大賞受賞曲にズレがあるとの意見

画像引用:第66回日本レコード大賞 – 公益社団法人 日本作曲家協会

違和感が強く語られた年として、直近では2024年のMrs. GREEN APPLE(ミセス)をめぐる議論があります。

2024年、ミセスはレコード大賞を受賞しています。

2024年はミセスの楽曲「ライラック」が年間を通して高い評価と人気を得ていました。

しかし、ノミネートされていたCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」の方が、レコード大賞にふさわしいのではないかとブーイングの声が起きました。

「2024年を象徴する曲なのではないか」「世界的にもヒットした」「SNSでも大場摺りしていたのに」という声が目立っていました。

やらせと言われる理由③審査基準の不明瞭さで「基準がおかしい」と言われている

やらせ疑惑の背景には、制度そのものの分かりにくさがあると考えられます。

毎年同様の疑問が出る最大の理由は、「どうやって決まっているのか」が視聴者に十分伝わっていない点です。

実際に、レコード大賞の審査基準を確認してみましょう。

作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品とする。
優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る。
審査対象は「優秀作品賞」に選ばれた作品とする。

引用:日本レコード大賞 実施要項 – 公益社団法人 日本作曲家協会

配信数やCD売上などは関係なく、「作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品」だそうです。

つまり、世間的にヒットした=多くの人に聞かれたかどうかという曲が必ずしも選ばれるとは限らないということですね。

ただ、「その年度を強く反映、代表したと認められた作品」と記載があるので、ある程度ヒットした曲であることも要件となります。

かなり抽象的で分かりにくいですし、この説明を視聴者にしっかりしていないことも「基準がおかしい」という声に繋がっています

レコ大の審査員も不明瞭

さらに気になるのが審査員の存在です。

審査員については「音楽関係者・有識者による審査」とされているものの、誰がどのように評価しているのか、全員が会場に集まっているのかといった詳細までは公開されていません。

このブラックボックス感が、「基準がおかしい」という印象につながっているのではないでしょうか。

実際に週刊文春では、「枠操作」「大賞が1億円で買われた」といったやらせ疑惑も報じられた過去がある

実際に、レコード大賞には過去に週刊誌レベルでの疑惑報道が存在します。

とくに話題になったのが、週刊文春による「枠操作」や「大賞が金銭で左右された可能性」を示唆する報道です。

文春の記事では、関係者証言として、

・業界内の力関係で出演枠が変わった
・事前に大賞候補が絞られていた可能性
・大賞が1億円で買われたという疑惑

などが指摘されました。

ただし、これらはあくまで「疑惑」として報じられたものであり、公式に不正が認定された事実ではありません。

参考:レコード大賞で「枠操作」「大賞が1億円で買われた」TBS、バーニングの影響力が明らかに…週刊文春が報じた「レコード大賞の裏側」 | 文春オンライン

レコード大賞のやらせ疑惑はいつから?歴代で指摘された年

レコード大賞に対する「やらせ疑惑」は、近年突然出てきたものではありません。

2000年代以降、結果と世間のヒット感にズレが生じた年を中心に、繰り返し指摘されてきたことが分かります。

レコード大賞の違和感が話題になった代表的な年

レコード大賞受賞曲・アーティスト比較対象として名前が多く挙がった曲・アーティスト当時の主な声
2016年「あなたの好きなところ」西野カナ「恋」星野源(ノミネートされず)「2016年を象徴する曲は恋では?」という意見
2019年「パプリカ」Foorin「Sing Out!」乃木坂46
「Lemon」米津玄師(ノミネートされず)
「子供の歌」が「大賞」にふさわしいのかという意見
2021年「CITRUS」Da-iCENiziU(ノミネートされるも選ばれず)・YOASOBIやAdo(ノミネートされず)当時、Da-iCEの知名度が低かったため「知らない」「誰?」との声も
2024年「ライラック」Mrs. GREEN APPLE「Bling-Bang-Bang-Born」Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」の方が2024年を代表する曲では?

レコード大賞の基準は、ヒット性や売り上げ・配信数ではないため、このように違和感が生じ、やらせ疑惑が生じているのかもしれません。

まとめ|レコード大賞は「やらせ」「やらせ疑惑」と断定はできないが、制度の透明性が必要なのではないか

レコード大賞のやらせ疑惑は、確定した事実ではなく、世間と制度の分かりにくさから生じている面が大きいといえます。

審査基準の詳細が十分に共有されていないことや、過去に週刊誌で疑惑を指摘する記事が出たことも、不信感を強める要因になりました。

ただし、レコード大賞は売上や再生数のみで決まる賞ではなく、楽曲性や話題性、活動実績など複数の評価軸を総合して選考されています。

制度の透明性が高まれば、やらせと受け取られる声は減っていく可能性があるでしょう。

レコード大賞 歴代受賞者一覧(2013〜2024)

受賞曲アーティスト
2013年EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜EXILE
2014年R.Y.U.S.E.I.三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
2015年Unfair World三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
2016年あなたの好きなところ西野カナ
2017年インフルエンサー乃木坂46
2018年シンクロニシティ乃木坂46
2019年パプリカFoorin
2020年LiSA
2021年CITRUSDa-iCE
2022年HabitSEKAI NO OWARI
2023年ケセラセラMrs. GREEN APPLE
2024年ライラックMrs. GREEN APPLE

レコード大賞 新人賞(最優秀新人賞)歴代受賞者(2013〜2024)

最優秀新人賞 受賞者
2013年新里宏太
2014年西内まりや
2015年こぶしファクトリー
2016年iKON
2017年つばきファクトリー
2018年辰巳ゆうと
2019年BEYOOOOONDS
2020年真田ナオキ
2021年マカロニえんぴつ
2022年田中あいみ
2023年FRUITS ZIPPER
2024年こっちのけんと

参考

TBS「日本レコード大賞」公式
https://www.tbs.co.jp/recordaward/winner/

日本作曲家協会(JACOMPA)公式
https://www.jacompa.or.jp/record/

週刊文春
https://bunshun.jp/articles/-/75573

現代ビジネス
https://gendai.media/articles/-/161706

Wikipedia「日本レコード大賞」
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本レコード大賞

Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/